塗装は材料の表面を塗料の皮膜で覆う表面処理の一つであり、一般的には装飾や保護、防錆を目的として行われます。塗装による付加価値を高め、要求品質を満たしながら量産性を両立させる塗装工法を確立させることで、お客様の求める加飾を実現させています。
表層加飾
意匠開発からプレゼン、量産まで全域対応する屈指の加飾技術を誇ります。加えて究極の塗料歩留まりを追求する静電塗装など、高度な技術により多様な顧客ニーズにタイムリーな意匠提案で応えます。
スピンドル塗装
大型の素材をスピンドル(回転)で塗装することにより、従来の塗装と比較して生産性を大幅に改善し、さらに品質の向上にも寄与する工法を確立しています。これまでは、スポイラー等の大型素材のスピンドル塗装は困難でしたが、構造の見直しや静電塗装の活用により生産性と品質の双方を両立させた塗装工法を確立しています。これにより、従来はスピンドル塗装では実現が難しかった高意匠の塗装色も可能になりました。
自動塗装ライン
塗装では人体に有害な有機溶剤を使用しているため、塗装工程ラインはロボットによる自動塗装を行っています。ワイピング、プライマー、ベース、カラー、クリヤーといった多層膜をロボットで塗装することで無人での塗装を実現した、人にやさしい塗装ラインとなっています。ロボットのティーチングでは、人の技術を反映するだけでなく、塗着効率の良い静電塗装の利点を活かし、ロボットの稼動にもやさしいティーチングを行っています。
ハンドガン塗装
ロボットで塗装が困難な形状には、人によるハンドガン塗装を行います。ハンドガン塗装は塗装の自由度が高く、フレキシブルな噴霧塗装が可能です。匠の噴霧技能を有したメンバーで高品質の塗装を実現しています。無人化の塗装を進化させる一方で、人による技能を磨き続け、伝承させ、その技術も廃れさせないことは、私たちのものづくりの大切な要素となっています。