組立

お客様の要望する車種混流計画順序生産を効率的に実現するために、製品仕様、量に応じて組立工程をフレキシブルに設計するセル生産組立工法や、安定品質を実現する全自動組立工法、同一製品を早くつくる編成組立工法など、お客様の要求に確実に応えるものづくり環境を追求しています。

車種混流計画順序生産

車種混流計画順序生産

主要顧客であるマツダ株式会社が採用している、車を受注した順に生産する計画順序生産に対応しています。車種の多様化やオプション選択が増加しても在庫を削減しながら速やかに納品できるシステムを構築しています。

セル組立

1人で全ての組立を行うことで取り置きや編成のムダを徹底的に排除したものづくりです。

生産量の変動に応じた組立や車種混流計画順序生産には最も適した組立工法です。

1人で完成させるものづくりの責任感と使命感が担当者に育まれ、ものづくりの楽しさを感じることができる工法です。

編成組立

複数の担当者で1台の製品を完成させる組立工法です。組立の要素作業を数人で分担するため作業習熟が容易であり、同じ製品を大量に組み立てるのに有効な組立工法です。同じものをつくり続けることで組立速度も向上するメリットがあります。個々の作業分担で担当する部品点数が変更可能で、多能工の育成にも適しています。

成形同期生産

成形同期組立は成形した製品をその場で組み立てる工法です。成形から組立への中間在庫が無くなるため、ストレート生産や整流化に必要な生産方法です。

通常の成形では、一度に大量の製品を成形して後工程へ供給するため、在庫を仮置きするためのスペースが必要になりますが、成形同期組立を実現すれば中間在庫が不要になるため、在庫スペースを大幅に削減することが可能です。

テールゲート組立ライン

樹脂製のテールゲートは、従来のスチール製と比較して軽量化と環境保護に大きく寄与しています。そして人と機械のシナジー効果で効率的かつ機能的に組み立てられています。脱脂・プライマー塗布・アウター接着等の自動搭載を新工法として取り入れることで、品質の安定や省スペース化を実現しています。テールゲートの完成品はテールゲートモジュールと呼ばれ、供給先でそのまま車体に取り付けられる状態で納品しているため、車体への組立工数を削減することが可能です。

無人組立

無人化はひとにやさしいものづくりの一つであり、ひとが介在しないことでヒューマンエラーがなくなり、品質の安定化にも貢献します。たとえば、アシストハンドルという製品は、成形と同時に数台のロボットがそれぞれ全自動で部品の組立を行います。部品欠*や組付け部品の性能検査、現品相違*の確認に至るまで無人化を確立しています。

他にも、エアバックケースの生産では成形と同期化しており、検査と完成品のラック積載も無人化で行っています。

*部品欠…部品の付け忘れ
*現品相違…異なる部品が混ざること