DNPS活動

DNPS(DaikyoNishikawa Production System)活動は、仕事の価値を追求する為に、価値編成(ものづくりの標準化により、ひと・設備・ものなどの価値を最大限に高めること)とJust on time(もの・情報がお客様の要望通りに初工程から最終工程の供給・生産まで同期化することで「必要な時に」「必要なものを」「必要な量だけ」手元に届ける)の2本柱で人材育成をベースにした現場力を継続的に向上させる取組みです。

ものづくりはひとづくり

働く人々

ありたい姿(夢)

ありたい姿(夢)

お客様のニーズに合った価値ある製品を持続的に提供できる・つくり続けられる職場はどのような状態かを、4M*・SQCDM*等の切り口から全員参加で考え、さらに全員が望む職場の理想を織り込み、ありたい姿(理想像)を描きます。ありたい姿は理想の状態を絵で表現し一見して理解できる資料にすることで、職場の全員が誰でも共有・共感できる情報にします。

自分たちの仕事のやり方を自分たちで考え構築することで、やりがいをもって仕事に取り組んでいます。

*4M:人、機械、材料、方法
*SQCDM:安全、品質、コスト、納期、モラル

現場力

現場力

現場力とは、工程管理と改善力を合わせた考え方です。工程管理は「守り」のものづくりとして標準化をしっかり実行し、改善力は「攻め」のものづくりとして徹底したロスの排除を実践しています。これらの活動を通して現場力の強化、ものづくりの価値向上を目指しています。

小集団活動

小集団活動

DNPSでは一人ひとりの意見や考えを尊重し、全員が主体的に参加できる仕組みとして、「小集団活動」を採用しています。小集団活動では、トレーナーが自らの思いをメンバー全員に伝え、共感と共有をもって目標に向けて活動する役割をもっています。小集団で活動することにより全員が主役になることができ、個人の意見に耳を傾けることで新たな発見や成果を得ることが期待できます。

トレーナー

トレーナー

DNPS活動の推進役であるトレーナーは、職場数人のメンバーで構成される多数の小集団を統括します。そのため、トレーナーは強い意志をもってメンバーに訴求する力量や人格が必要となります。

トレーナーはDNPS活動をスタートする前に“DNPS”を理解し、メンバーと共に活動を成功へ導くためのスキルを養います。その後、実際の活動を通して、ありたい姿に向かってメンバー全員と活動していきます。

人の成長

人の成長

ありたい姿を実現するために、課題を明確にし、メンバー全員が知恵を絞って切磋琢磨しながら改善を繰り返すことで人は成長します。そうすることで自立・改善する意欲が旺盛な職場になり、粘り強く継続する力が身につきます。

価値追求

価値追求

DNPS活動には “人間尊重のもと全員参加で徹底した価値編成の追求”に挑戦するという基本的な考え方があります。ここでいう「価値」とはひと・もの・設備のあらゆる動きにムリ・ムラ・ムダがない状態をいいます。そして価値を積み重ねた状態を価値編成といいます。

容易度評価

容易度評価

「価値」を高めるには現場力の向上を通して全員が改善力を培う必要があります。そのためにはものづくりのムリ・ムラ・ムダを見える化し排除しなければなりません。このムリ*を評価する指標が容易度評価であり、作業の難易度を誰もが同じ条件で評価できる基準です。具体的には、ものづくりの中で重量や人の動きに対して5段階評価を行い、評価の低い作業は改善を施すことで作業の難易度を低下させます。このような改善活動を通して、ものづくりの価値向上やメンバーの改善力を養っています。

*ムリ:能力以上の作業を指す

からくり

からくりは、製品の価値を高め、問題を解決する手段の一つです。電力や動力を使用しない改善手法のため、専門資格も必要なく誰でも現場を改善できる手法となっています。テコの原理、滑車、傾き、回転、ゼンマイ等を使って改善を実施します。簡単な仕組みの組合せを用いた改善手法なので、ひらめきやアイデアといった誰もが持ち合わせている感覚で改善できます。

自主保全

自主保全

DNPS 活動で究極の価値編成を追求するには、設備(要具・ツール)の価値を向上させる必要があります。そのために自主保全が必要不可欠です。DNPS 活動で自主保全を強力に進め、「必要な時に」「必要な量を」最高品質で生産できる設備によって価値編成を実現しています。また、自主保全を通して、止まらない・故障しない設備に整え、設備のムリ・ムラ・ムダを徹底的に排除することでお客様の求める価値ある製品を持続的に提供しています。