改善とは、より良いものへと何度もものや行為を繰り返し改めることで、対象の価値を高める手法です。ものづくりの過程では大きく分類して、“ひと”(ものづくりの行為や姿勢)、“もの”(ものづくりのツールや設備)、“ギャップ”(現状と標準の差)を改善のターゲットにして、ものづくりの価値編成を追求し続けています。ものづくりでは標準作業表を改善のツールとして、“改善に終わりなし”を掲げ、繰り返し改善を実践しています。
ターゲット「ひと」
DNPS活動で価値編成を追求する時、“ひと”をターゲットにして“ものづくり”の要素作業を繰り返し見直し、標準作業表を改訂します。ひとが安全に働ける職場を構築するため、ひとの作業姿勢に特化したエルゴノミクス改善を行っています。
常に改善・改定を繰り返し、無理なく守れる最良の標準を追求した『One Best
Way』の標準作業を追求しています。
ターゲット「もの」
“もの”をターゲットにした改善は自主保全という手段を使って全員参加で実践します。
自主保全は自らがものづくりに使うツールや設備の状態を把握し異常が発生する前に手を施すことで、「必要な時に」「必要なものを」「必要な量だけ」手元に届けるJust
on time のものづくりを実現させています。
自主保全についても『One Best
Way』が保守点検基準書のあるべき姿となっています。
ターゲット「ギャップ」
“ギャップ”とは、現状とあるべき姿(標準項目・内容)との差のことで、その差を埋めるための改善を行っています。
現状を把握し、設定した標準との差である“ギャップ”を明確にして、それをターゲットと位置づけて改善を行います。現状の問題を洗い出し課題を明確にする改善を「ギャップの改善」といいます。